ミシン針も正しく装着して、いざニットソーイング

 

ミシンは1本の針でなんでも縫えないことはないのですが、太さ、長さをつかいわければ作業がしやすく、きれいに仕上がります。

 

針の太さは布地の厚さに合わせるのが基本。また針の長さは縫いかた・持ちかたに合わせて。同じ縫いかたをしても厚地では縫い目が長め、薄地では短めになりますから、厚地では薄地の場合より長い針が適していることになります。常時、3、4種類の針を用意して布地によってつかいわけるといいでしょう。

 

一般の洋裁でもちいられる中厚の生地に最適の針は、がす針5号、8号、9号あたり。ふつう地用にがす針5号、厚地用に木綿針3号、薄地用に絹針8号くらいを常備しておくと便利です。

 

さらに特殊な布や用途には、専用の針をそろえましょう。ニット地用には、ボールポイントの縫い針もあります。ニット地は1本のつながった糸で編まれていますから縫ったときになんともなくても、着ているうちに編み目がほどけてしまう場合があるのです。

 

そこで、縫うときにニット地の編み糸を切ってしまわない“ボールポイント”(先端が丸く、編み糸を切らない)針の活躍となるわけですね。ニットファブリック専用針は目とびの心配もなく、9番、11番、14番があります。