ニットソーイングの具体的なノウハウについて

 

先述のように、家庭用ミシンでニットソーイングするには「薄地・中厚地/ニット針9番+50~60番の伸縮糸」、「厚地/ニット針11、14番+50~60番の伸縮糸」が目安です。

 

そして気をつけなければならない“縫い目の長さ”は、ともに「2.5~3㎝」が最適とされています。注意点は、一般用ミシン糸を使用するなら伸縮しないタイプの合繊糸と同じ太さをもちいること、ジグザグミシンの縫いがかりは1段階細くすること、伸縮ミシン糸はナイロン100パーセントの合繊糸を使用することなどです。

 

ニットソーは着やすいけれど、生地が扱いにくくて縫うのがたいへんと思われがちですが、ビギナーにもおすすめの手軽なニット地があります。手始めは簡単ニットからチャレンジしてみてください。

 

洋裁のプロが初心者に推薦する生地が「二重編みタイプのニット地=スムース(1目ゴム編み)、ダブルフェイス、ジャカード、リブ編み」です。逆にむずかしいのが「一重編みニット地=天竺、フライス、スウェット」で、これらは上級者向きだそう。ひと口にニットといっても種類はさまざま。できるだけ織り目がつんで安定し、表面が平らで毛並みなどの方向性がない、中厚地までのニットを選ぶようにしましょう。