ニット地と針と糸、これらの関係はどうなっているの?

 

ミシン針にも手縫い針にもいろいろな形やサイズがあり、糸にもいろいろな材質や太さが用意されているのはつかいわけが必要だからこそ。厚地も薄地も、あるいはコットンもニットも同じ針で縫っていては、布に針の穴が残ったり針が折れてしまうことだってあるのです。最悪のケースには、ミシンが動かなくなってしまうこともあるので注意してくださいね。

 

ニットのように伸縮性のある生地には、伸縮地用の合繊縫い糸や伸縮地用のミシン糸を使用します。いずれも糸自体に伸縮性があり、ニット地といっしょに収縮するためニットソーイングがスムースに進められます。

 

合繊縫い糸は一般的にナイロン(なかでも比較的熱に強いナイロン6.6を使用)のフィラメント糸(紡がずに1本に続いた糸)をよりあわせて製造されているため、耐久性にもすぐれたもの。

 

たとえば組み合わせを考えるなら、「厚手ニットジャケットには、ニット針14番+伸縮ミシン糸50番+ニット用手縫い針」、「薄手ニットソートップスには、ニット針9番+伸縮ミシン糸50番+ニット用手縫い針」などの組み合わせがベストです。ただし針や糸が適切でも、縫い目の長さを調節しないと美しい仕上がりは望めないことを覚えておいてください。